会社案内

代表挨拶

新型コロナウイルスが私たちの生活に与えた影響は非常に大きなものがあります。私たちはウェブ・グローバル社会の中、進化したデジタル技術が生み出したバーチャルなコミュニケーションツールを駆使して、こうした災禍に果敢に立ち向かっています。しかしながら、私たちは生身の人間として、バーチャルな世界だけではなく、リアルな世界にしっかりと身を置いて生活していることを忘れることはできないでしょう。

その意味で、私たち設計組織は、極めてリアルな存在である都市・建築のあり様を通じて、人間が人間であることの意味を問いかけ、私たちなりの回答を社会に発信していくという使命を負っていると考えます。
すなわち、いまの社会の中に隠れている課題や、将来的に見いだされるはずの問題などを見極め、社会に問いかけるという「課題設定力」が求められているのです。
そのためには、優れた個人の能力だけではなく、そうした個人が混ざり合い、互いにぶつかり合う場が不可欠です。なぜならば、能力のぶつかり合いによってこそ、問題点が明確になり、新たな発想が生み出されるからです。私たちはそうした混ざり合い=クロスブリードが起こる場が組織のあり方だと考えます。

私たち佐藤総合計画は、クロスブリードをさらに進化させた組織のあり方、すなわちクロスブリード・アソシエーションによって、テーマごとに最適なチーム編成を行いながら、個と組織の力を結集し、建築、都市、環境、とりわけ地球規模での気候変動の問題などを巡る様々な問題に挑んでいく力を常に育成しています。

創設者・佐藤武夫は「建築はもともと万人のものである」という言葉を残しました。建築は、常に社会に属する公共的な性格を持つものであるということを佐藤は述べています。すなわち、建築はいわば社会のインフラである、ということなのです。

すでに述べたように、私たちは、デジタル化の進展により、バーチャルなコミュニケーションを自然にリアルな経験の中に取り入れることが出来るようになった初めての世代です。自然をデジタル・アナログの両面から立体的に見ることができるようになっています。こうしたものの見方の変化は、考え方の進化にもつながるでしょう。人間同士のコミュニティのあり方も大きく変わっていくことが予測されます。 ではこうした事態の中にあって、社会インフラとしての建築を建築設計者はどのように考えていくべきなのか。

私たち佐藤総合計画は、こうした命題に取り組み、現代という時代の複雑さの中からテーマを導き出し、「豊かな人間のための環境」を追求します。そうした環境の実現こそが、私たちが目指す、社会への貢献につながっていくと確信しています。

代表取締役社長