佐藤武夫ギャラリー

作品集

長野市民会館

佐藤武夫のことば

塔というものの発生は道しるべなんです。どこにだってその当時の精神支配の建築はみな塔を持っています。狭い意味の合理主義で考えたんじゃ、塔というものは無用の長物と見えてくる。もっと広い、深い精神性からみますと、ああいうものが本能的に欲しいんですね。キリスト教の寺院の塔が町の通りの突き当たりにスッと見えるような、スカイラインのたのしさというようなものが近代の都市には欠けてると思うんです。ですからつとめて都市に植えつけていきたい。
(佐藤武夫 火燈窓 相模書房 1969年)

設計コンセプト

市政60周年記念事業の一つとして、全国的な諸種の催しへの対応と、文化的コミュニティーの場として計画された。収容力約1,700名を持った大ホールと展示ホールから構成されている。外観の特徴となっている煉瓦張り(ようかん積み)は建物が信越本線に隣接する音響上の不利な条件に対して、遮音上の目的から採用され、正面ファサードの飾り格子は、西陽に直面するホワイエの明るさの抑制のためである。正面の広闊な階段は市民広場を野外集会の場として利用する際の演壇として考慮したものであり、その下部は機械室および、乗り物によるアプローチ通路となっている。

長野市民会館の詳細情報

所在地
長野県長野市
規 模
4F
竣工年
1961/01
延床面積
5,139m2
構 造
RC
用 途
多目的ホール
受賞歴
1963年 建築業協会賞